病院薬剤師の66%「給与に不満」
m3.com薬剤師会員に給与について伺ったところ、病院薬剤師の66%が「給与に不満」と回答し、3割が「給与交渉をしたことがある」と回答しました。病院と薬局の偏在理由として、給与の差が挙げられることが多いですが、現場ではどのように交渉されているのでしょうか。
給与交渉をしたが、規定があるから無理と言われた。
入社時に昇給ありと記載あったが3年経過しても変わらないうえに、退職者が多く仕事量は増える一方だったので交渉したが『前例がないため独自交渉はできない』と伝えられ、納得できなかった
認定薬剤師資格を取得したときに資格給として交渉しました。
他の病院や他同種にくらべてあまりに安いと抗議しました。しぶしぶ少しだけ上がりました…
募集しても応募がないため、経営者に調剤薬局等と同程度の給与にしないと募集がこないことを説明、いろいろなデータを収集し交渉しました。初任給自体の大幅増にはなりませんでしたが、10年かけて昇給する金額を5年に短縮してもらい昇給しやすいというメリットを作ってもらいました。のちに奨学金の制度に着手し、学生時代に奨学金を使用した学生のみではあるが一定期間勤務継続してもらえば(約2年)一部負担する制度も導入。実質の賃上げになりました。
【調査概要】給与交渉したことある?
期間:2023年12月21日 (木)~27日(水)
m3.com薬剤師会員761人
※厚労省は、「常勤の年代別平均年収は、20代は薬局が病院より高いが、30代以降は差がなくなり、病院の方が高くなっている」とのデータを示しています。詳しくは厚労省ホームぺージ
m3.com薬剤師掲示板には、薬剤師の年収や待遇についてさまざまな相談・ご意見が寄せられています。