薬剤師が今知っておきたいキーワード
薬剤師の
さまざまな意見が聞ける!
「薬歴でAがなかなか書けません。
皆さんはどうしていますか?」とご質問のAさん
A(assessment)は患者さんの状況や背景をしっかり聞くことで、Aを書くための材料が自然と集まります。
問題がない場合は無理に書かない方がいいです。患者さんの実生活をちゃんと把握して、無駄な指導をしないように心がけましょう。
電子薬歴システムを利用している場合、既存の文例を活用するのもよいと思います。最初は文例を参考にし、徐々に自分の言葉でアレンジを加えていくことで、自然に書けるようになります。
Aを「評価」と考えず、次回何を確認してもらうかの「Action」として記載しています。
薬歴は患者さんの治療日記としてつながった記録を残すことが大事だと思います。
「吸湿性の高いカリウム製剤の一包化指示。
患者さんのご事情でPTPシートでお渡しできません。
皆さんはどう調剤していますか?」とご質問のBさん
吸湿性が高いカリウム製剤の錠剤は、約30日まで調剤することが多いと思います。患者さんのご事情で医師から一包化90日など長期処方が出た場合、みなさまの調剤薬局ではどのように対処していますか?
一包化を希望されても、吸湿性が高いことをご説明してPTPシートでお渡ししています。
患者さんの希望に応えたいですが薬の特性は無視できません。一包化されたものにテープで貼ったり、お薬カレンダー等持参いただきセットする等してはいかがでしょうか。
カリウム製剤にかかわらず、一包化や粉砕指示のある薬で、ある一定期間しか安定性を得られない場合は分割調剤しています。
「中学生の職業体験、何をやってもらうのがいい?」
とお悩みの一人薬剤師のCさん
病院の一人薬剤師です。これまでは病棟体験してもらっていましたが、コロナ以降は病棟に入ってもらうことができなくなりました。中学生の職業体験、何をやってもらえばいいんでしょうか…
調剤薬局ですが中学生には、日々の業務をできる限り実体験してもらいます。服薬指導で患者さんが「なるほど」と分かってくれたり「ありがとう」と言ってくれる、『薬剤師の仕事のやりがい』を説明して感じてもらえるように『体験』をしてもらっています。
病院薬剤師について資料で説明しました。その後、白色ワセリンを詰めたり、分包機を使ったり、白濁を起こす薬剤を見せたりして体験してもらいました。
分包機は関心を惹きますね。あとはジュースとかを計量したり、粘土様の軟膏でコネコネしてもらうと満足度は高いと思います。職場体験なので薬剤師という職業に興味を持つきっかけになると良いですね!
転職した職場の監査方法が
前の職場と違うと戸惑うDさん
新しい職場での監査方法に戸惑っています。前の職場では、漢方は帯がついていても抜けているかもしれないので数え、散剤も秤量で確認していました。新しい職場ではそれらの確認が不要とされ、今までの監査が否定されたように感じます。皆さんはこの状況についてどう思いますか?
調剤ミスを防ぐためにはしっかりとした確認が不可欠です。職場のルールに従いつつも、ミスが起きた際に責任を問われることを考えると、自分が納得するまで確認することが大切です。難しいですが人間関係を大事にしつつ、正確さを追求しましょう。
職場ごとに監査方法が異なるのは理解しますが、最低限の確認は必要だと思います。漢方は素早く数える工夫をし、散剤は使用機械に応じた対応が必要です。指摘された方法が最適かどうか、職場内で議論して全体の最適化を図るのも良いでしょう。
調剤手順書を作成し、チェックの方法を事前に整備することで、ミスを減らすことができます。実習生も含め、全員が同じ基準で確認を行えるようにするといいですね。
「調剤業務をやりたいけど、言いづらい」
とお悩みのパート薬剤師Eさん
調剤業務が得意で好きなんですが、助手さんの導入で投薬業務がほとんどになりました。「対物から対人へ」シフトする今、「私調剤やりたいんです」とは言いづらい状況ですね・・・。
調剤もできないと適切な服薬指導もできないと思うので、対人業務ばかりが重視されると薬剤師として違和感を感じることもありますね。
調剤業務は外部委託やAI、機械化により、さらに効率化が進みます。調剤にこだわらず、患者さんに信頼される薬剤師を目指すのも良いのではないでしょうか?
私の職場では薬剤師は常勤も非常勤も、調剤と投薬を分けずに交代で行っています。薬局の規模やニーズに合わせて、薬剤師の業務もさまざまだと思いますが、パートでもいろんな役割をさせてもらえる薬局に勤められると良いですね。
*薬剤師掲示板の投稿をm3.comで編集して掲載しています。
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